私の歩んだ道
私は過去の自分を否定することが多い。
その代わり現在の自分は正しいと思うことが多い(後々このことを書きます)。
私が歩んだ道は、本当につまらない。誇れない。そして空っぽだ。
私の家庭は、必要なこと以外しゃべらない。
必要なこととは、「ごはんできた」とか‥。もはや思い出せない。
私は「いただきます」、「いってきます」、「おはよう」も家では言わなかった。
今思えば冷めた家庭だ。普通にしゃべる家庭がうらやましい。
習い事はたくさんしてきた。継続は力なりを体現した。結果を残すまで続けた。
でも今や何一つ身についてない。
全部忘れた。賞状が家にあっても、今の私にとっては何の価値もない。
ただただ希薄な人間関係だけ持ち、あの頃は友達が多いと思っていた。
でもそんなことはなくて、ただの上辺だ。遊びに行くのには誘われなかった。
別に遊びに行きたくもなかった。
勉強ができない人をずっとあざ笑ってきた。「お前らは、ばかだな」とかいつもテストの度に思ってさ。勝つことしか頭になかった。本当にくそみたいな人間だった。
その結果そこそこの大学に入れた。周りの人は頭がいい?
そんなことはない。いや、頭が悪いようにみせている、ただそれだけだ。
大学では、新たな人間関係ができ、新たな生活を送るようになった。
私はまじめだ。くそまじめだ。何でもできると思われている。
それはいいことなのか。そんなわけはない。仕事を押しつけられる。
雑用、時間の無駄、これを引き受けるか否か。人生の迷いだった
しかし、私は断った。というより、サークルを辞めた(他にも理由はありました)。
この瞬間から私は生まれ変わった。ジャンバル・ジャンのように。
私はこの生まれ変わるまでの生きてきた19年を「失われた19年」と名付けている。
サークルを辞めるという瞬間が私の人生のターニングポイントである。
私はこの「失われた19年」を否定して生きている。